応答せよ1988

応答せよ1988

恋のスケッチ~応答せよ1988~

IMG_1433-e1538200195898

韓国ドラマで今のところ自分の中でのナンバーワンに君臨している。ジャンルは青春、友情、十代の恋愛、家族愛、夫婦愛、兄弟愛、姉妹愛、隣人愛。とカテゴライズしてしまうのがもったいないぐらいにいろんなものが凝縮されている。冒頭2~3話ぐらいはギャグドラマなのか?コメディなのか?と首をかしげながら観ていた。しかし登場人物のキャラ描写や背景が描かれるにつれ、あっという間に心はわしづかみにされて感情移入していた。そう。自分も双門洞(※双門洞という地名は2021年イカゲームで再び日の目を浴びることとなった)の横町にいるような感覚に陥ったのだ(おおげさ)。

1988年を回顧する、実に27年後の2015年の自分が語り手だ。その年齢が2021年現在の自分の年齢と一致する。つまり27年前に主人公らと同い年だったという意味でのシンクロ感。(←これはあまり重要ではない)。むしろ娘が主人公と同い年なので、親目線で観れる描写が多々刺さったのはいうまでもない。

とにかく仲良し4人組ぷらす主人公ドクソンの関係性がよい。幼馴染。これに憧れてしまう。憧れを抱きつつも、こんなシチュエーションあったジャン自分もと過去を重ねるとか重ねないとか? テク、ジョンウォン、ソヌ、ドンリョン。愛すべきキャラクターたち。ドクソンとボラ、喧嘩のたえない姉妹。ドクソンの親はイルファさんとドンイルさん。ジョンウォンの家の母ラ・ミラン、ソンギュン、そして憎めない愛すべき長男のジョンボン。ソヌの家の、母ソニョン、幼い妹チンジュ、テクの家の父ムソンさん。ドンリョン家は、学校の先生ジェミョンと影が薄くて名前はわからない多忙な母親(ドンリョンは母の愛に飢えているわけだが)。とまあ横町の親連中はみんな役名が芸名(本名)なので覚えやすい! ドクソンの級友のマギー・チャンとジョイ・ウォン、(←あだ名だけど香港映画全盛期だからか冒頭から男たちの挽歌観てたしなぁ…)。なんならチョイ役でチョン・ヘインも出てたなぁ。とにかく味のある名優たちが出そろっておりました。

しかし、これを見てよう泣いた。
何がそんなに泣けたか?

恋のスケッチ~応答せよ1988~スペシャルプライス版コンパクトDVD-BOX3<期間限定>

以下はネタバレになってしまうので要注意だ。

三角関係による愛の行方。
これもね、積み重ねが積み重ねの末に、友情をとるか愛を貫くか、いろんな駆け引きの末なもんだから、むせび泣いちゃうよ。すごいよ。まさか人様の三角関係で涙流せるとは思わなかったけど、積みあげてきた結果だと思う。

ま、あとは親が想う子。ここは鉄板で号泣。
ドンイルさんがギャーギャー言いつつもドンイルさんに泣かされた気がするなぁ…。

ソヌとボラ。
別れのシーンは涙なしでは見られないね。

ジョンウォンの人のよさ。
これだけで目に潤いをもたらした。
兄想いだったり、父想いだったり、母を気遣ったり、友を想ったり。
彼の人柄は人気だったでしょ。
だもんでラ・ミランの一家は好きだった。

その双璧としてテクがいたか。
天然でずるいよな。
囲碁界の天才少年棋士。
人気俳優パク・ボゴムが演じてるからなおずるい。

母想いのソヌの母の新しい一歩へ向けた葛藤もよかった。

応答せよは、ドクソンの結婚相手が誰なのか?という要素を楽しむ側面もあって
ソヌか!?テクか!?ジョンファンか!?
という流れが消去法で消えていく最後の最後で、
「ひょっとしてドンリョンなんじゃないか?」と自分は本気で思ったりもしていた。

とにかく面白かった。この世界が終わってしまうのが寂しい、いわゆる1988ロスってのを味わった気がしてる。作りが古臭いので、いつ見ても違和感がなさそうなのがまたいい。またいつか、きっと見るはずだ。

ads by google