それゆけパルテノペーオ ナポリのサッカースタイル

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それゆけパルテノペーオ

実際ナポリってどういうサッカーをするの?

フットボールを言語化することの大切さを痛感する。
フットボールは言語化できるはず。そして、言語化できれば、さらに進化するはず。

ナポリは緻密なパスサッカーで、
世界一美しいポゼッションサッカーをするといわれている。
ワンタッチパスで相手の守備をズラす、非常に計算されたサッカースタイルなのだ。

オシムジャパンの頃に「人とボールが動くサッカー」という言葉がよく用いられたが、
SSCナポリのサッカーは「相手守備を動かし、時間とスペースを得るサッカー」とでもいおうか。
相手の守備をズラしていく狡猾なパス、計算されたパスで、
相手がどう動くかによりスイッチが入る。

顕著な例はビルドアップ時に、インサイドハーフがおりる。
最終ラインからクサビのボールを入れる。
相手守備はついていくだろう。
ついていかなければインサイドハーフはボールを保持し前を向く。
では相手守備がついてきたら、ワンタッチでバックパス。
つまり最終ラインへボールを戻す。
この時、インサイドハーフへ寄せた相手守備が次にどう動くかでスイッチが入る。

・バックパスの先へさらに寄せる。
・インサイドハーフへマンマーク。
・元いた場所へ戻る。

バックパスへ寄せようものなら、相手守備のズレができる。
インサイドハーフはフリーだし、元いた場所、つまりスペースもあく。

インサイドハーフへマンマークで残ったとしても、
元いた場所のスペースはあく。

元いた場所へ戻ったのならば、もう一度やり直すか、
ボールを最終ラインでスライドさせてまた繰り返す。

SSCナポリは約束事のようにこのスタイルを維持している。
それゆえに、世界一美しいポゼッションサッカーが展開できるわけなんですよ。おわかりでしょうか??

次回からは、SSCナポリの選手解説でもしていきましょう。

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