【001】ザ・コミットメンツ【おすす名画】

【001】ザ・コミットメンツ[1991年]
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こじらせてもいいじゃないか。大いにこじらせるべきだ。夢を見るって素敵じゃないか。音楽で一旗揚げようという、その舞台がアイルランドのダブリンという街だからこそ若者たちの熱がうまく描けているような気もする。音楽好きにはたまらない、鑑賞後にはソウルバンドを結成したくなっていることは間違いない。感情移入がうまければ鑑賞中に自身がバンドのメンバーになっている可能性もある(個人差あり)。とにかくストーリーよりも全編を通してそのやりとり、演奏シーンがすこぶるよい。実在したバンドのドキュメンタリーかと勘違いするほどに。また、大所帯(人数は関係ないか)のバンドにありがちなトラブルなどで崩壊していくさまが実に現実的でほろ苦い。エンディングがハッピーエンドではないところが、鑑賞後、さらに「こじらせ」たくなってしまう。
[あらすじ]
アイルランドのダブリンを舞台にソウル・バンドを作りたいと夢見る主人公ジミー(ロバート・アーキンス)が、新聞広告で仲間を募集しオーディションを繰り返し「ザ・コミットメンツ」を結成する。バンドの人気は徐々に高まっていくが、同時に内輪もめも多くなっていく。音楽センスには定評のあるアラン・パーカー監督ならではの音楽青春群像映画の秀作。バンドの結成から解散までを、インタビューによる回想形式や、鮮やかな編集の妙を駆使して描いている。
ザ・コミットメンツのサントラ盤も秀逸。
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2016.04.12
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