「小説家になりたいんですけど、どうやったらなれますか」

「小説家になりたいんですけど、どうやったらなれますか」

短編掌説ショートショート第一弾
「天使の誘惑、悪魔の分け前」を掲載中です。

今後は
こういったコンテンツを充実させていきます。

コンテンツという意味では、できうることなら毎月、
新曲もWEBにUPできるようにしていきたいですけど。
いかがでしょうね。むずいかな?

さて、その昔、10代の頃に、
作家の井上ひさしさんとお話できる機会があった。
当時、本気で作家になりたかった私は、大作家を前に臆することなく言った。
「小説家になりたいんですけど、どうやったらなれますか」
すると井上ひさし先生は真摯に答えてくれた。
短く要約してしまえばこういう内容だ。
「人生経験を積むこと」
確かに、10代の私は今よりもはるかに薄っぺらかった。
考えも浅い。行動も浅い。思慮深さのかけらもなかった。
男女の恋愛心理も描けなければ、
サラリーマンの悲哀なども描けなかったはずだ。
経験を積むと自然と書けるようになるよと。
井上ひさし先生は言うのだ。

あれから20年の歳月が経った。
井上ひさし先生のいうように、
人生経験を積んだおかげで、
昔に比べたら少しはマシな物書きができている気がしている。

誰かが言っていた。
小説を書いた瞬間、その人は小説家だと。
いや、小説を書こうと思い向き合った時点で小説家だ、と。
肩書きに嘘を書いて失脚する人もいる時代だが、
肩書きにはこだわらない。結果がすべてだから。
何屋でもいいよ。やりたいことやって、結果がついてくれば、
それでいい。

ads by google