韓国映画のここが好き おすすめ20選 後編

韓国映画のここが好き おすすめ20選 後編

おすすめの韓国映画を紹介しているうちに、あれもいれればよかったこれもいれればよかったと、収拾がつかなくなりました。厳選するのは難しい作業ですね。⇒韓国映画のここが好き おすすめ20選 前編 前編はダークサイドだとするならば、後編はハッピーな作品を多めに取り揃えてみましたよ?

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猟奇的な彼女

韓国映画と初めての出会いはこの作品でした。アジアの隣国の文化に触れる最初の作品だったので思い出があります。韓国人女性はこういう感じなのかなぁ、という偏見を植え付けられたのはいうまでもありません。笑。今だからこそさらに強く確信しますが、ラストが、韓国らしいじゃないですか!!!!

猟奇的な彼女 (字幕版)

7番房の奇跡

これリメイクされても、本作の感動をしのぐことはない。それぐらい主演俳優と娘役の演技がよかった。まさか?とツッコミどころも多々あるのに、泣かずにはいれないこの作品の持つ力。普通に号泣した。パパー!イェスン!二人が名前を呼び合うだけで泣けたー。刑務所の同房の面々も優しくて魅力的だったし、課長もナイスだった。嘘みたいなフィクションすぎるところもこんぐらいのことなけりゃ可哀想だなーとか、妙に肩入れしながら見入っちゃった。知的障害者ゆえのヨングの純粋さと、イェスンの可愛いさにやられまくりでした。

7番房の奇跡(字幕版)

男と女

一線を越えるまでのせめぎあいと、抑えきれない衝動、そのもどかしさ、たまらんですな。言葉じゃなくて、表情で演技する、表情やしぐさで表現してくれるのが味わい深くてよかったです。男女ともに、素晴らしいなと思いましたよ。結局、何もかも投げ出して片方がウェルカムしても、片方はピヨッてしまうというのもよくある話ではあります。外野としては、行けるなら行けよーと無責任なこと言っちゃいます。不倫なんて、楽しいのは本人たちだけで、まわりには多大な迷惑かけるだけなんですよねーすべて失いますよ? と俯瞰して見ればそうも思います。ただ、お互いのお子様たちが支援学級へ通うお子様たちだというところが、現実問題、引っかかりを覚えました。逆に、だからこそなのかも知れないし、そればっかりは当人たちじゃなきゃわからない、計り知れない心情があるのかな、とも思いましたけどね。

せつなくてよかった。

男と女(字幕版)

マルチュク青春通り

結論としては、「アオハルかよ」「青春かよ」「かわいいかよ」「キュン死かよ」「ブルース・リーかよ」「最後の喧嘩シーン漫画かよ」といったところでしたね。抑圧された韓国の男子高。体罰、暴力、先輩後輩ヒエラルキー、ブルース・リーにエロ雑誌にラジオ。青春の小道具はしっかり揃って、あとはバスで見掛ける女学生にキュン。ヒロインのハン・ガインが可愛いのなんのって。この映画は2004なので大人びていた「建築学概論(2013)」の9年前だから無垢な感じが前面に出ていてよきよき。惚れてまうわー。不良というわけではないんだけど、力こそがすべてとでも言いたげな学校生活で、友情をはぐくんだり喧嘩したりと、大忙し。武骨で荒々しくもありながら不器用に、若さという特権を惜しみなく披露してくれます。恋愛は、自分の好きな相手に友達や先輩が先に告白されちゃったら耐え忍ぶのが美徳なのかな。なんか韓国映画でそういうのばっかり見るのは偶然か? もじもじしながら女の子と接触を試みたり、ラジオのお便りコーナーでのやり取りだったり、心温まるキュン的要素はよきよき。学校生活に対して視聴者が抱き始める感想を、主人公が代弁してくれるシーンにはスカッとコーリアですね。

自分的にはなかなかエネルギーの詰まったよき作品だったと思いますよ。

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建築学概論

淡くて切ない韓流恋愛映画ドラマ。現在と過去を行ったりきたりで展開するんだけど、過去の彼女が可愛いのと過去の彼がおくてすぎてもどかしくてまた切ないんだわ。泣きじゃくるとことか、もう肩組んで飲み連れてってあげたいぐらい、励ましたくなったわ。ストーリーはホント王道ライクで、小物使いの伏線の張り方と回収っぷりとか、さすがだなって思う。なによりやっぱキュン死出来そうな胸キュン初恋青春恋愛ドラマは、やっぱ独特の後味があってよいね。せつなみがね。おかわりしたいぐらいだね。

建築学概論(字幕版)

怪しい彼女

とてもよかった。ひらたくいえば家族映画。老婆が20歳に若返り、青春を取り戻すというもの。20歳役のシム・ウンギョン扮するオ・ドゥリがキラキラまぶしい。彼女が、若返って手にしたものとは?彼女が、青春を犠牲にしてまで守りたいものとは?女手ひとつで育てた息子。母の愛情。息子の愛情。息子からオ・ドゥリへの言葉にウルっとせずにいられない。母への感謝と愛情が、泣けるのよ。

泣けるし笑えるし、(笑いはわざとらしい笑いね)最後の最後まで、面白かったです。

怪しい彼女(字幕版)

あなた、そこにいてくれますか

タイムスリップもので、意図的に本人同士が会ってしまう反則技が飛び出しますが、グイっと引き込まれました。過去から未来への連絡手段なんかも、捻りがあって面白かった。30年なんてあっという間だよ、ね。

ロマンあるわ。

あなた、そこにいてくれますか(字幕版)

ビューティー・インサイド

毎朝、目が覚めると見た目が変わっている。老若男女なんなら国籍まで異なる。そんなキム・ウジンを主人公としたお話。設定が面白い。設定は素直に面白いと思いました。深く考えすぎると突っ込みどころも満載ですし、一周まわるとコントのようにも思えてきますが、作品の世界観はいたって真面目です。

世にも奇妙な物語とかで短い尺で間に合いそうな内容かと思いきや、しっかり長尺対応のストーリーでございました。

そんなキム・ウジン、恋します。問題は相手が受け入れてくれるかってとこ。しかし、毎朝別人になるのは、やはり笑える。本人はシリアス。観てる側とのギャップが埋まって来る頃には、好きな人との距離も近くなっている。日本人の著名な女優さんも出てきて(出るの知らなくて驚いた)、とにかく変幻自在なキム・ウジンの辛さもわかる。

心理描写が絶妙で、設定がぶっ飛んでるのに、心理描写は繊細ってとこが坪内りましたね。女性の心理、女性の怖さ、努力してたけど厳しいという本音とか、めちゃくちゃ伝わりました。

こういうついた離れた的な恋愛ドラマは、ホントうまいな。魅せられるな、と。相変わらず伏線からの小道具使いとかが、常套手段。

感動とまではいかなかったんですが、この設定で料理してちゃんと着地させてるあたりは良作だと思いました。

ビューティー・インサイド(字幕版)

私の頭の中の消しゴム

そりゃ泣くわ。うぉんうぉん泣いた。泣ければいい映画かっていうとまた違うし、共感できればいい映画、共感できなきゃダメ映画ではない。まあ、でも好きな展開だった。男もかっこいいし、女もかわいいし、出会いも素敵だし、距離が縮まるまでの不器用さとかもいいし、昭和っぽいというか薬師丸角川映画的質感とかも、なんかノスタルジックでよかったです。

よくも悪くも恋愛って男も女も変えていくじゃないですか。ビフォーアフターが二人ともあからさまでしょ。恋愛が持つパワーを見事に表現していた。

それと、基本的にアルツハイマーものは泣いちゃう。邦画の「明日の記憶」でも泣かされたし、ジャックバウアーの「24シリーズ」のラストでもおおいに泣かされた。そんなアルツハイマーもので、若年性でしかも恋愛色強めときたら、どうなるのかと観すすめる・・・。
そりゃ泣くわ。うぉんうぉん泣いた。

毎日が新鮮だよ。毎日ナンパするよ。毎日出会うところから始められるよ。
って、不器用な男のポジティブ発言が泣けた。

記憶があるうちに別れたい。っていう女の気持ちにも、泣けた。

そして、韓国映画特有の泣き芸という誘い涙に、
わたしは抗う術をもたなかった。

私の頭の中の消しゴム (字幕版)

あの人に逢えるまで

ショートムービーでしたが、よかったです。

小説ならば、小説ならではの技法とかがあって叙述ミステリーとか最たるものですが、映像作品も映像ならではというものがあるわけです。

この作品は小説では再現しにくい、つまり映像だからこそ表現できるという部分が大いにあって、その表現に感嘆いたしました。

当然その手法を使って然るべきストーリー、その必然性もマッチしており、作品の強度を高めたなと感心しております。

日本人には馴染みの薄い問題かも知れないですが、国や、民族が違っても、離れ離れになった家族・夫婦の会いたい気持ちは世界共通でしょう。クライマックスではさすがに感情揺さぶられました……。

ムン・チェウォン、かわいい……

私の頭の中の消しゴム (字幕版)

以上、韓国映画のここが好き おすすめ20選でした!!!