【004】ぼくらの七日間戦争【おすす名画】

【004】ぼくらの七日間戦争【おすす名画】

【004】ぼくらの七日間戦争

ぼくらの七日間戦争 [DVD]

原作に衝撃を受けたのは小学生ぐらいの頃だっただろうか。映画としても中学時代には見ていたように記憶している。久しぶりに見返してみて、声を大にして言いたいのは主演の宮沢りえがぶっとびな勢いで可愛いということ。この映画はそれに尽きる、と言ってしまうのはいささか乱暴か。若かりし賀来千香子もイケている。・・・そういうことではなく、内容に触れてみよう。

厳しすぎる校則、教師による体罰、子供に無関心な親、また親と教師の確執、大人と子供。1988年公開の映画だが、時を経ても教育現場においては普遍的な問題なのではないかという気もする。公開当時は、反抗心を助長するとかで物議を醸した。

Amazonレビューによるあらすじは以下。

厳しい校則や親からのお小言に嫌気がさした中学1年生11人が、廃工場に立てこもって大人たちに宣戦布告する。管理教育のひずみを突いて、80年代少年少女たちのバイブルとなった、宗田理の同名小説が完全映画化された。これがデビュー作となった、菅原比呂志(現・浩志)監督。宮沢りえをはじめとする少年少女たち1人1人の個性や感性を巧みにすくいとりながら、ジュヴナイル感覚に満ち満ちた集団エンタテインメント劇を描出することに成功している。大人たちの描き方が紋切り型ではあるが、子供たちからの視点でとらえていけば、さほど違和感は感じないだろう。音楽は、小室哲哉が担当。TMネットワークの歌う主題歌も、作品世界に見事にはまっている。

ジュヴナイル。確かによけいな説明はないし、反抗する理由はわかりやすく描かれている。個人的には、作曲小室哲哉、作詞小室みつ子のTM NETWORKが歌うSEVEN DAYS WARが絶妙なタイミングで流れるシーンがクライマックス。「僕たちの場所この手でつかむまで」「僕たちの場所誰にもゆずれない」そんな思いを胸に大人たちと戦い、そしてそれは「ただ素直に生きるために」「うつむかず生きるために」必要なことなのだと教えてくれる。

ぼくらの七日間戦争 角川映画 THE BEST [DVD]

2017.01.12


 

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