おすすめ香港映画ベスト10
- 2019.05.08
- 映画

香港映画が好きだった。なぜ過去形かといえば、近年はあまり熱心に観ていないからなのだが、特に80年代後半から90年代後半にかけての作品が好きだった。どちらかといえば香港イコール、ジャッキーのイメージが強い。香港映画が好きといえば、カンフー映画好きととらえられることもある。現にジャッキー・チェンは世代的にもポピュラー。ジャッキーの映画が民放で放映されれば次の日の学校ではみな一様にカンフーの真似事をしていたものだ。
だが、好きな香港映画をいくつかあげるとき、カンフー映画はそこに入ってこない。ジャッキー・チェン派かブルース・リー派かという話にもあまり熱心になれない。カンフーをあまり通っていないのだ。(いや、人並みに観てはきたが・・・)
香港映画おすすめランキングを作ってみようと思い立った。
やや、「返還前香港」へ行ってみたかったという拗らせ感を醸し出しているかも知れないが、それはご愛敬。
10位 霊幻道士
物心ついて最初に観た香港映画はジャッキーなのかキョンシーなのかはさだかではない。だが、爆発的に流行したキョンシーごっこを無視はできない。キョンシーは流行った。キョンシー映画が香港のものだとはまったく知らなかった頃にせよ、夢中になったのは確かだ。
9位 友は風の彼方に
チョウ・ユンファ主演でタランティーノのレザボア・ドッグスがもろにこの影響を受けているでお馴染みの作品です。警察の潜入捜査と強盗団のメンバーの友情を描くという香港ノワールのみならずハリウッドでもよく見るアレです。この時期のユンファ作品は、もうジャケが類似品注意でね、とにかく似たようなユンファだらけで、レンタル屋で間違って同じの借りちゃったりとかしょっちゅうですから気をつけてくださいね。笑
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8位 男たちの挽歌Ⅱ
結局、チョウ・ユンファなのだが、「男たちの挽歌」がどうやって終わったかを知っていれば、この続編で驚くわけだ。「えええええええ!」となる。そういう使い方ありなんだ?と勉強させられます。このシリーズはキャスト的にⅡまでがとりあえずワンセットととらえてもいいかな?と。
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7位 ゴッド・ギャンブラー
ユンファものはとにかくかたっぱしから観た。賭神。設定が面白すぎた。賭博王との対決とか、神話みたいな話なのに、思わず引き込まれる。記憶喪失とかもあいまって、話の展開が想像を越えていて面白い。この映画が大ヒットしてギャンブルものの類似品が大量発生するんですけど、香港ってのは二番煎じというか二匹目のどじょう的なのが好きですね。
6位 インファナル・アフェア
香港映画界の最高傑作の呼び声高いこの作品。確かに脚本が素晴らしいので最後の最後まで話が読めないという面白さはあった。隠語で言うところの「犬」と「犬」の話です。潜入捜査官の悲哀という心理描写も絶妙だったし、登場人物おのおののキャラ立ちが素晴らしかった。yahoo知恵袋にでも書いておこうか? 「アンディは最後に、モールス信号でどんなメッセージを発していたのか、だれか教えてください」
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5位 恋する惑星
ウォン・カーウァイ監督の出世作ですね。デビュー作の「いますぐ抱きしめたい」とかでも当然その片鱗はみられたのですが、「恋する惑星」ではいい意味でストーリーを重視しなかったというか、音楽と映像で魅せたスタイリッシュな作品に仕上がった。本当に「絵」を楽しむような作品。一枚一枚の絵が今見てもおしゃれだし、そこにフェイウォンの音楽が相まって、唯一無二の世界観を醸し出しちゃったという、無敵の作品だと思う。
4位 欲望の街・古惑仔 I
エネルギッシュ!このシリーズは好きすぎました。今までの香港ノワールって銃撃がメインだった気がするんだけど、これはチンピラたちの青春群像劇のような作品だった。ベストセラー漫画を映画化。香港のチンピラ風情の若者たちが、まあ個性豊かで、愛着を持つのに時間はかからなかった。それと、いわゆるマフィアものでは得られない親近感のようなものを感じれた。それが香港でも若年層から支持された理由なのかな?とも思う。(ただ単に出演者が人気アイドルが多いからという理由もある)。ちなみに、今回あげたベスト10作品に多くからんでいるアンドリュー・ラウが監督をしている。
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3位 天使の涙
スタイリッシュ!というかMTV以降の映像作家が作ったような絵で、衝撃でした。香港って「天使の涙」みたいな街なんだろうな、って勘違いしたことがあります。ネオン街のネオンがそのままフィルムに落とし込まれたような映像と、音楽とのミクスチャー感が新時代を感じました。
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2位 月夜の願い
ピーター・チャン監督の作品は良作が多い。選ぶ人が選べばベスト10入り間違いなしの「ラヴソング」「君さえいれば/金枝玉葉」なんかを作った監督。この作品は香港版バックトゥザフューチャーと言われる、タイムスリップするSF映画です。タイムスリップして実の父と友情をはぐくんでいくという話なわけだけど、バックトゥザフューチャーのように乗り越えなくてはならない障害がいくつか発生するわけだ。父と息子の情愛ファンタジーであり、ヒューマンコメディーでもある。トニー・レオンとカリーナ・ラウが素晴らしくいい。SFなのに、この素朴な作風。これがたまらなくほっこりするんです。見終わったら、ぜひね、劇中に出てくるメロディをね、口ずさんでもらいたいですよ。
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1位 男たちの挽歌
ゴリゴリのナンバーワン推しはこちら。香港ノワールの金字塔。この映画がなければ「香港」は「香港」になりえなかったんではなかろうか。マフィアと警察。兄がマフィアで弟が警察という構図は、まるで禁断の愛を描くようなもので、香港映画にはなぜかこのような構図が多い。二丁拳銃、くわえ煙草、ファッションとしての影響は多大。何回見ても観れる。古さがどんどん味になる。
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以上、おすすめ香港映画ベスト10でございました。
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