それゆけパルテノペーオ
- 2019.07.22
- それゆけパルテノペーオ

パルテノペーオとはナポリ人という意味で、複数形だとパルテノーペになる。
「それゆけパルテノペーオ」はセリエAのフットボールクラブのSSCナポリを応援しようというコーナーだ。
ちなみに、本来partenopeoはナポリのファンのことで、複数形がpartenopeiです。
古代ギリシャの植民都市だったとき、ナポリは「Partenope(パルテーノペ)」と呼ばれていたので、「partenopeo(パルテノペーオ)」は「ナポリ人」の意味。それが、サッカーのナポリ(チーム)のファンの意味として使われているようだ。
もちろん私は日本人で、ナポリ人ではない。
ナポリは、南イタリアの中心都市。
「陽気で楽天的で狡猾」という外国から見たイタリア人のステレオタイプを最も良く反映している土地柄、のようだ。
長年フランスやスペインの統治下で独自の文化を形成する中で、かつて18~19世紀にヨーロッパ中の人々に「ナポリを見て死ね」などと言わしめた明るい太陽と美しい港や湾の景観、貴族的な文化を継承。複数チームがある大都市とは異なり、ナポリには1チームしかない。そうなのだ。イタリア大都市にしては珍しくクラブが1個しかないのがナポリだ。まるで仙台のようだ。違うか。。。で、つまり、ナポリでサッカー好きなら、インテルなの?ACミランなの?と恐る恐るたずねる必要はないのだ。みんなナポリのサポーターで相違ないだろう。
ナポリといえば、すでに伝説、あのマラドーナが在籍していたことでも有名だ。
セリエAのスクデットは彼が在籍している最中に2回獲得。
UEFAカップも1度優勝している。
近年ではミラノ勢が不調の中、連覇中のユベントスを唯一追い落とそうと上位にしがみついているチームでもある。
ちなみにホームスタジアムのスタディオ・サン・パオロの収容人数は60240人だ。
チームの愛称はパルテノペイ。小さなロバ。
クラブの現在のアンセムは2013年にフランチェスコ・ソンデーリが作曲した曲でナポリの民謡「オ・スルダート・ンナモラート」恋する兵士だ。
ここ10年は銀メダル、銅メダルと惜しい成績が続いている。
カウンターカルチャー大好物な私にとっては、この上なく応援したい存在なのだ。つまり、主流をよしとしない天邪鬼としては、セリエAで主役然とするユーベを敵対し、なおかつ連覇を阻止しようという立場におかれているSSCナポリにはとてつもなく愛着がわく。
とかなんとか言いつつ、各リーグに1チームずつひいきがあったほうが、楽しい。
そのうちの一つとして、セリエAのSSCナポリを2019/2020シーズンは徹底的に追いかけます。
SSCナポリを応援しながらナポリのこと、カンパニア州のこと、セリエAのこと、イタリア文化のことを勉強できればこれ幸いだな、という趣旨なのでございます。
それゆけパルテノペーオの始まりなのです!!
More from my site
-
前の記事
2019上半期小説ベスト10 2019.07.02
-
次の記事
それゆけパルテノペーオ ナポリのサッカースタイル 2019.07.23