Mamamooから考察する実力主義の世界

Mamamooから考察する実力主義の世界

韓国の4人組女性ボーカルグループの「MAMAMOO」が好きだ。

唄の上手な3人に、
宝塚男役顔負けのイケメン風フィメールラッパーがラップする。

ベースとなるのはヒップホップやジャズアレンジ、バップ、どことなくモータウンサウンド、どことなくダイアナロスとかThe Supremesとかの女性ポップ・ソウル・グループの雰囲気も醸し出しているとても素敵なグループなのだ。

韓国エンターテイメントの過酷さはすごい。日本でいうクラスで8番目ぐらいに可愛かったようなコたちを寄せ集めて踊りも唄も下手だけどみんなで育てましょう?みたいな生ぬるさはない。選ばれしエリートしか、スポットライトを浴びられない。

それは韓国の映画やドラマでもはっきりとしているように思う。韓国ノワールのような犯罪映画以外では、ほぼ金持ちしか出てこない。金持ちの恋愛。たまに下町で暮らすほのぼのモノもあるが極端に少ない。華やかな職業か、お金持ちが出る。格差がすごいのだときいた。生まれながらにして立ち位置が決まっているのだという噂も。つまりタレントとして世に出るには、なみなみならぬ努力をしている。死ぬほどの努力をしたすえにエンタメ界で名声を得る。

わかりやすい構図だ。下剋上や人生の大逆転は、実力がなければかなわないのだ。なんとなくラッキーパンチがあたってチャンピオンになる!なんてことないのだ。まず実力がなければリングにも立てないのだ。そんな当たり前のことを思い知らされる。生ぬるい国で育つと、なんかリングに立つ資格もないのにラッキーパンチで一攫千金できそうな甘い考え、が芽生えがちである。。。韓国エンタメは実力主義だ。そう。話は飛躍するが、だからこそ、韓国は「受験」に命がけなのだろうなと推測できる。「受験」で、自ら、扉を開いていくしか、輝かしい未来は開けないということだろう。

MAMAMOOを聴きながら、そのような思考をめぐらせる、なんてことは1ミリもないのだが。。。
それほどにMAMAMOOの実力は際立っている。
そしてキュートな4人組なのだ。
まいったまいった。

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