ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語
Netflixで配信中している韓国ドラマ『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』のリュ・スンリョン演じる主人公キム・ナクスの完璧に見えた中年サラリーマンが人生の転落を経て真の幸せを見つけるヒューマンドラマ、が実に面白かった。

このドラマが刺さる年代になっていたかという驚き。サラリーマンではない自分が、キム部長のサラリーマン社会の過酷さや世代間・部下たちの葛藤、なにより家族、こどもとの歩みなど、刺さる部分がたくさんあった。
つまるところ「なんのために働くのか」に回帰するのだとは思う。だが人は出世欲や見栄や、いろんなものに囲まれて、見失いがちだ。そう本来は「食う」ために働く。だからこそ「昼だ、ご飯を食うぞ!」というシンプルな掛け声も意味が重くなってくるのだ。いたってシンプルだが、そのために働いている=お金を稼いでいることを忘れてはいけない。そして誰のために。家族のために。そこを忘れてしまいそうになるが、紆余曲折、回帰していくという素敵な物語だと私は思った。
妻が最高すぎて、こんな妻いるか!?と、私は妻と絶賛して見ていた。熟年離婚のほうが多い世の中において、頑張ってきた夫に向かってちゃんと「おつかれさま」といえる妻、いるか。もちろん、ちゃんと頑張ってきた夫がいてこそではあるが。そこに感動したよ。妻。ギャル時代の妻も素敵だった。だからこそ息子もギャルっちいのに惚れるんだな。秀逸。
出世争いは、本当にわからない。いや、わかるか。難しいよね。そこらへんも含めてすごい刺さった。
生きるって大変。でも、いいじゃん、二人で(家族で)、倒れないようにゆっくり歩けば、さ。
ウェブトゥーンで面白いよーって韓国人の友人に勧められて原作目を通そうと思ったけど、絵が想像と違うってのもあるけど、読めるとはいえハングル語で意味を追いながら漫画を見るもんではないな。一回日本語で読んでから、勉強のためにハングル語漫画ならいいんだろけどね。
ってな話でした。







![[012]オール・ユー・ニード・イズ・キル](http://www.hibiki-jp.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/film-150x150.jpg)
