【008】ある天文学者の恋文【おすす名画】
- 2018.12.04
- 映画

【008】ある天文学者の恋文
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あらすじ
著名な天文学者エドと彼の教え子エイミーは、皆には秘密の恋を謳歌していた。しかし、突然エイミーの元に届いたエドの訃報。現実を受け入れられないエイミーだが、彼女の元にはその後もエドからの優しさとユーモアにあふれた手紙やメールや贈り物が届き続ける。エドの遺した謎を解き明かそうと、エイミーは彼が暮らしていたスコットランド・エジンバラや、かつて二人で時間を過ごしたイタリア・サンジュリオ島を訪ね、そこで彼女が誰にも言えずに封印してきた過去を、エドが密かに調べていたことを知るが――。
賛否がまっぷたつに分かれる映画だな、と思った。この映画のロマンに酔えるか、酔えないか。自分は、心地よく酔えたし、エドの行為を愛と呼ぶのならばこの映画は愛に溢れた映画だと思う。逆に気持ち悪いという人も多い。ポイントとなるのは死んだ恋人から届く手紙というものに対する価値観。死んだら終わりなのだから死んでまで翻弄するなんてひどいという意見もあるだろう。そんなの自己満足だ、と。送られ続けてくる手紙や動画は、残された者にとっては、一方通行でしかないのだし。
自分はロマンに酔えましたよ。
若い恋人を持つご老人なんかは、こういった映画を観て何を思うんでしょうかね。
自分が先に死ぬんですから。ずっと手紙送り続ける。いいじゃないですか。独りよがりでも。
なもんでエド自己満足の愛でいいじゃないか、と。自分はエドのことを絶賛しながら鑑賞したが、エドは決してただの自己満足ではなかった。手紙を止める仕掛けも用意していたし、エイミーの過去、母との確執を危惧していたのだ。その謎を古傷を、死んだエドが解き明かし癒していこうとする。その一歩踏み込んだ行為に、真の愛を感じてしまいますね。まあ不倫ですがね。
そしてエジンバラとサンジュリオ島が、美しいのもよいです。
2018.12.04
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