最近読んだ本レビュー

最近読んだ本レビュー

これまではフィクションばかりを好んで読んできたが、2025年は好みが変わった。自己啓発本とまではいかないが、経営者の著作やマーケティング実務本などを読むようになった。「いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才」や「成功する人は2時間しか働かない」とか、2時間だけコアな仕事をして、2時間だけライトな作業をして、2時間だけ…と2時間区切りで一日をデザインする思考になったとかなってないとか? そういうわけで年の瀬、最近読んで面白かった本を書き記しておこうと思う。

『成しとげる力』 永守重信

日本電産(現ニデック)の創業者であり、稀代の経営者である永守氏による「情熱」と「執念」の哲学。

  • 概要: 「人の倍働く」「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」といった圧倒的な行動力と、倒産寸前の企業を次々と再生させてきた経営手腕の根底にある考え方を説く。
  • ポイント: 能力の差よりも「意識の差」が結果を分けるという、強烈なリーダーシップ論が凝縮。
感想:僭越ながら、氏のいいところも悪いところもうっすら似ているな自分と思ってしまった。反面教師にしなければいけない部分もあるけど、やりとげる実行力は見習いたい。とても面白い本だった。ニデックが大変なことになってしまったのはやはりトップダウンの弊害なのかは今後の状況を見守りたいところ。

『「好き嫌い」と経営』 楠木建

一橋ビジネススクールの楠木教授が、経営における**「論理(良し悪し)」よりも「感情(好き嫌い)」の重要性を論じた一冊。

  • 概要: 優れた経営者は、論理的な正しさ(良し悪し)を超えた、自分自身の強烈な「好き嫌い」を判断基準にしているという独自の視点を提示。
  • ポイント: 他人の真似ではない、自分自身の内発的な動機こそが、模倣困難な独自の戦略やイノベーションを生む源泉であることを解き明かす。
感想:経営者との対談。好きか嫌いかを問う。コンセプトがシンプルで、かつ人間性にふれていくので、よみごたえがあった。気になった経営者においてはその著作を読みすすめるきっかけにもなった。楠木氏の本は、なかなか面白いので好きです。

『ゲームチェンジ』 大前研一

世界的な経営コンサルタントの大前氏が、既存のルールが通用しなくなった現代の戦い方を分析。

  • 概要: テクノロジーの進化や社会構造の変化によって、これまでの成功法則が崩壊した「大転換期」をどう生き抜くかを提言。
  • ポイント: 過去の延長線上で考えるのではなく、前提条件から疑い、自ら新しいルール(ゲーム)を作り出す「ゲームチェンジャー」としての思考法を説く。
感想:世の中の流れや仕組みがわかったような気になる一冊。教育水準低下に対して警鐘を鳴らす。根本的な構造を改革していかないと日本はどんどん世界から置いて行かれるな、と確信した。毎年出版しているシリーズ本のようなので、来年も手に取る可能性ありありのあり。

『確率思考の戦略論』 森岡毅 今西聖貴

経営難だったUSJをV字回復させたマーケター森岡毅氏が、その核心である「マーケティング思考」解説本。

  • 概要: 「作る側のこだわり」ではなく「消費者の価値」を起点にするという、シンプルながら強力な考え方を紹介しています。
感想:めっちゃわかりやすく説明してくれてるので読みやすい。確率の求め方がすごい。でもでもでも参考になりそうなのは、ふわっとしたところだけだったかな。マーケティングがとても重要な市場や規模だったりするところで戦うものにはぜひおすすめしたいけどね。ただ、現状新たなテーマパークで苦戦や撤退しているのを見ると、確率だけでは答えは出ないようにも思えるが?