2019上半期小説ベスト10

2019上半期小説ベスト10

まずはじめに断っておきます。
最近読めてません。
一時期は憑かれたかのように月に10冊~15冊平気で読んでましたが、最近は5~6冊です。

したがって上半期のベストセレクションと謳ってみたところで、分母は小さいです。相当。

それでもなるべく新作っぽいものを読んだつもりではあります。
後悔と真実の色/貫井徳郎 以外は比較的新しいものが選出されているはずです。

2019上半期小説ベスト10(順不同)

せっかくなのでコメント付きで紹介しましょう。

神さまを待っている/畑野智美

貧困女子の話。
興味深く読みました。
畑野作品はデビュー時から大好きで読んでますけど、
昨今は社会問題とか犯罪めいたものも取り入れていて、
ますます面白い作家になってきておりますよ。

神さまを待っている

そしてミランダを殺す/ピーター・スワンソン

映画ゴーンガールのような。
ジワジワっとそしてヒリヒリとさせられる緊張感と、どんでん返しにやられます。
ヒースロー空港のバーで、離陸までの時間をつぶしていたテッドは、見知らぬ美女リリーに声をかけられる。彼は酔った勢いで、1週間前に妻のミランダの浮気を知ったことを話し、冗談半分で「妻を殺したい」と漏らす。。。本屋で立ち読みしていて、気づいたら相当読んでしまっていたパターン大賞です。

そしてミランダを殺す (創元推理文庫)

ふたたび嗤う淑女/中山七里

「嗤う淑女」の続編です。
あなたは淑女のトリックを見破られるか?
今回はターゲットに一貫性があり、
ストーリー運びもテンポよいですよ~♪

ふたたび嗤う淑女

ゴールデン街コーリング/馳星周

馳さんの自叙伝的な小説です。
なかなかしびれます。青春してます。
青いんです。その青さは取り戻せない青さだったりします。
ミステリーも絡めてあり読み応えありますよ。

ゴールデン街コーリング

会社を綴る人/朱野帰子

ドラマ「わたし定時で帰ります」が人気になることを見越してました。(ドヤ顔)
というか朱野さんのオフィスものは好きです。
読みやすくって。

会社を綴る人

孤狼の血/柚月裕子

ヤクザ小説を柚月裕子が書くから意味があるんだよなーと思う。
男社会をしっかり描ききった。素晴らしい。

孤狼の血&凶犬の眼 単行本セット

凶犬の眼/柚月裕子

孤狼の血の続編はさらに男気。男のいきざま。
これもぜひ映画化してくださいよ。

孤狼の血&凶犬の眼 単行本セット

エンプティスター/大崎善生

大崎善生の「アジアンタムブルー」「パイロットフィッシュ」の続編。
ほにゃららチルドレンでくくられるだけあって、ほにゃららさんの文体によく似てる。
でも味のある小説書きますよ、何冊か読んでますが。
はい。で、できるなら三冊並べて一気に読破したいかな。

エンプティスター (角川文庫)

後悔と真実の色/貫井徳郎

かなーり分厚いんですよ。
でもね、読み進めていったらもう短いぐらい。
面白かった。もう、そんな感想しか出てこない。
面白いといっても、悲喜こもごもなんですけどね。

後悔と真実の色 (幻冬舎文庫)

本性/伊岡瞬

伊岡瞬作品はそのほとんどを読んできたけど、
どんどん進化していっていて、
深化ともいうけど。
リアリティ度が高まっていて、
ひきこむ力が凄い。
ページをめくる手が止まらない。
うん。全部俺基準の感想です。笑

本性

というわけで、2019上半期小説ベスト10をぶっこんでみました。
なるべく新作を読むよう心がけますねぇ(棒読み)

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