[012]サンキュー世界/YO-KING

[012]サンキュー世界/YO-KING

[012]サンキュー世界/YO-KING
自分の死が確実に近くにあることを実感した。

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YO-KINGの語りの力強さと、シンプルの楽曲の絡み合いがドストレートに響く傑作だ、これわ。

健康問題を題材にした、シンプルな歌詞。
シンプルでいて、元気をもらえる。
いつもありがとうって、なかなか言えない。

長生きできるなら死んでもいいとか。
長寿のためには命をかけるとか。
哲学をこえた洒落が効いている歌詞。
強迫観念めいた、長生き宣言。
それでいて楽しいことしかしない宣言。
じじいになると健康問題の話がプライオリティを占めてきて、久しぶりにあった友人なんかとも不健康話や病気の話をしちゃったりして、なんて。アラフォーんなったとたん、そんなんだから、YO-KINGのこの歌が、ようやく身に染みてきてるわけですよ。

しかしね、なんて力強い歌詞だろう、と。
元気をもらわずにはいられない。
病気になったり事故にあったりして、弱気になった反動でこういう歌詞を書けたのだろうと想像できるが、これを作品に仕上げたしかもこのクオリティーの高さはさすがとしか言えない。

そして、シンプルなサウンド、かかわってるのがDJ FUMIYA(RIP SLYME)だったかな? さすがのディレクション(プロデュース)だな、と。ギター音に骨太なドラムに、ヒップホップ的アプローチも混ざって、かっこいいんだよ、本当に。

そう。
僕たちは、世界に遊んでもらってるんだ。
もっともっと、遊んでもらおう。

2004年発売 アルバム「音楽とユーモアの旅」収録曲

2019.09.14