勝手にキャスティングシリーズ「太田愛」

勝手にキャスティングシリーズ「太田愛」

「相棒」シリーズの脚本を手掛けている太田愛さんが小説を書いていて、これまでに「犯罪者」「幻夏」「天上の葦」と三部作を世に放ってきた。どの作品もボリューム満点にたくさんの仕掛けが連なる壮大なスケールの物語だ。とにかくよく練られたプロットで、伏線の張り方からその回収まで、さすが脚本家だなと思わず唸ってしまう。「犯罪者」は企業犯罪にまつわり、「幻夏」は冤罪、「天上の葦」は公安や戦時中のプロパガンダにまでとざっくり切り取ってもスケールはなかなかのもの。登場する主役級キャラは3名。これまた、味があるやつらなのだ。

そんな三部作を映画化あるいはドラマ化するならどんなキャスティングでいくんだよ? という話だ。
基本的には三人を誰にするかが肝。
三人が中心の物語だ。

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繁藤修司
19歳。「犯罪者」で、無差別通り魔殺人で被害にあうもたった一人の生存者となる男。
繁藤修司は生意気だけど正義感の強い男。通り魔に襲われても抵抗するぐらい気持ちの強さはあるし、バイクに乗っているイメージが強くて、すっころんで怪我をすることもある。曲がったことは嫌いかな。年上である二人にもタメ口だし、怖いものはなさそう。頭もそう悪くないんだけどね。

そんな繁藤修司は、
野村周平がいいな。
野村周平にやってもらいたいね。
真剣佑とかでもいいな。
中川大志とかでしょうか。
若さむき出しにしてもらえるといいですね。

相馬亮介
襲われつづける繁藤修司を助ける刑事で、警察組織からはずされかかっている。組織からはみだしちゃうタイプだけど、どちらかというと正義感つよくてスタンドプレーに走っちゃう、協調性がないとみられちゃうほう。印象としては真面目過ぎるかな。ウソもつけないつきたくない善人。肋骨を折っても足を引きずっても病院を飛び出してくぐらいの男気も持ち合わせている。

柳楽優弥とかだとちょっと若すぎるのかな?
「幻夏」では相馬は35歳のはず。
実年齢でいくと田中圭、平岡祐太、塚本高史あたり。
松田翔太。松田翔太もいいな。
でもね、肋骨折れて足をひきずるなら、松山ケンイチがいいな。

鑓水七雄
相馬亮介の相棒となる元テレビマン。興信所をやっているだけあって頭の回転よく、ペテンのきいた詐欺っぽい行為がお上手。ちょっとうさん臭かったり、自分だけ謎ときできましたよ~風なのが鼻についたりもするんですけど、どっちかといえば彼が主役かなという気はしている。

堺雅人。
うさんくささという意味では彼以上の適任はいない。
実際、読書中も鑓水のキャラに堺雅人がチラついた。
まあ、北村一輝とかでもいいけど渋いね。稲垣吾郎とかも面白いね。
長谷川博己とかだとスマートすぎるかなぁ。
福山雅治も面白いけど、アクが強すぎるか。

などと想像をめぐらせて楽しむのは、なにも暇人だけの特権ではあるまい。

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