読書ログ2025

読書ログ2025

読書の秋とはいうものの、秋が短くなって久しい日本の気候。暑い夏が長く続き、ちょうどよい陽気は束の間です。強火と弱火しかない。と気候に愚痴っても仕方ありませんが読書はかどるこの時期、さて2025年の読書ログもやってみましょうか。今年もあまり活字読んでませんけど、面白かったものをピックアップしてみました。

『金持ち父さん貧乏父さん』ロバート・キヨサキ

一言要約:資産と負債の違いを理解し、お金に働いてもらう思考法を学ぶ

概要:
著者の2人の父(実の父と友人の父)の対照的なお金の哲学を通じて、経済的自立を達成する方法を解説。高学歴で真面目に働く「貧乏父さん」と、ビジネスと投資で成功した「金持ち父さん」の考え方の違いから、資産形成の本質を学べる。「資産は自分のポケットにお金を入れてくれるもの、負債はポケットからお金を奪うもの」という定義が核心。

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感想(79件)

キーメッセージ:

  • ファイナンシャル・リテラシーの重要性
  • 労働収入だけでなく、資産収入を築く
  • お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう

一言感想:前半部に関しては、本当に十代の頃に出会いたい本でした。甥っ子とかに勧めたいな。これを勧める人はマルチ商法とかのまがいの人が多いってYahoo知恵袋に出てたけども。お金に対する思考を早い段階で固めておくべきだと思う。


『楠木建の頭の中 戦略と経営についての論考』楠木建

一言要約:競争戦略の第一人者が、戦略思考の本質をエッセイ形式で語る

概要:
『ストーリーとしての競争戦略』の著者による戦略論考集。経営戦略の理論だけでなく、日常の出来事やビジネスの事例から戦略的思考の本質を読み解く。論理と直観、アートとサイエンス、短期と長期など、一見矛盾する要素をどう統合するかという「戦略センス」の磨き方を、著者独特の語り口で展開。

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キーメッセージ:

  • 戦略は「他と違うこと」を一貫して続けること
  • センスは論理的思考の積み重ねで磨かれる
  • 長期的な視点と独自の文脈理解が競争優位を生む

一言感想:読み応えあり。いろんな企業の成功事例とその戦略、長所短所メリットデメリットなど、読後得るものがとても多い。


『エッセンシャル思考』グレッグ・マキューン

一言要約:より少なく、しかしより良く。本質的なことだけに集中する技術

概要:
現代社会の「全部やらなければ」という強迫観念から解放され、本当に重要なことだけを見極めて実行する思考法。「やらないことを選ぶ」という明確な決断により、エネルギーを最重要事項に集中させる。非エッセンシャル思考が「全部できる」と考えるのに対し、エッセンシャル思考は「何をやめるか」を徹底的に考える。

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感想(34件)

キーメッセージ:

  • 「全部やる」から「正しいことをやる」へ
  • トレードオフを受け入れ、意識的に選択する
  • 90点ルール:90点未満ならすべてゼロ点

一言感想:やることが多すぎるなーと感じてた時に手にしてみて、日々のルーティンに劇的な変化!とまではいかなかったけど思考を変えることができたのと「完璧主義」なスタイルを崩せたのはとてもよい傾向。


『イシューからはじめよ』安宅和人

一言要約:問題解決の生産性を劇的に上げる「本質的な問いの見極め方」

概要:
元マッキンゼー、現Yahoo! CSO(当時)の著者が説く、問題解決の大原則。「解くべき問題(イシュー)」を見極めずに作業量で勝負する「犬の道」ではなく、本質的な問いに答えることで価値を生み出す「イシュードリブン」のアプローチを提唱。「悩む」ではなく「考える」こと、答えの質よりも「問いの質」が成果を決定する。

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感想(3件)

キーメッセージ:

  • バリューのある仕事=イシュー度×解の質
  • 問題を見極めてから動く(イシュー特定が最優先)
  • 仮説ドリブンで検証を繰り返す

一言感想:理系の人間が書く文章は苦手。何が言いたいのかわからない。と散々悪態をつきながら読み進めてきたが、すべてを読み全体が見えた。優先順位がいかに大事か、そしてそのポイントの見極めを誤るなという話。


『限りある時間の使い方』オリバー・バークマン

一言要約:人生は短い。その事実を受け入れて、今を豊かに生きる哲学

概要:
人生80年としても、約4000週間しかない。すべてをやり遂げることは不可能だという前提から、生産性や効率化の罠を指摘し、むしろ「何をやらないか」を決める勇気と、限られた時間の中で意味ある選択をすることの重要性を説く。タイムマネジメント本の常識を覆し、完璧主義やFOMO(見逃す恐怖)から解放される思考法を提示。

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感想(13件)

キーメッセージ:

  • すべてはできない。それを受け入れることが始まり
  • 生産性を上げても時間の問題は解決しない
  • 今この瞬間に集中し、有限性を味わう

一言感想:脱完璧主義、まあいいかの精神。背負ったものを一つずつおろしていきたくて読んだ本で、まあタイムマネジメント、ルーティン、朝型人間へのシフトなどい役立った一冊。


『怠けているのではなく充電中です』タンポポ

一言要約:頑張りすぎた心に優しく寄り添う、韓国発の癒しエッセイ

概要:
韓国の人気イラストレーターによる、疲れた現代人への応援メッセージ。「休むことは怠けることではない」というメッセージを、温かいイラストと短い文章で伝える。完璧主義や他人との比較に疲れた人、自分を責めてしまう人に向けて、ありのままの自分を認め、自分のペースで生きることの大切さを語りかける。

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キーメッセージ:

  • 休息は怠惰ではなく、必要なエネルギー充電
  • 他人のペースではなく、自分のペースで生きる
  • 不完全な自分を受け入れ、優しくする

一言感想:韓国系エッセイをたくさん読んでみて、みんな似てるんだけど、まあとにかく闇深くて驚く。多かれ少なかれ誰もが抱えている闇だろうがここまでいくと取り返しがつかなそうだなと思いながら読んだ。明日は我が身? いや、そうならないために、毎日私は何か打ち込んでいるのだろうな。


『爆弾』呉勝浩

一言要約:連続爆破予告に翻弄される警察と犯人の息詰まる心理戦

概要:
東京の繁華街に爆弾を仕掛けたという予告電話から始まる、ノンストップ・サスペンス。警視庁の刑事たちは時限爆弾の恐怖と戦いながら、犯人の真の目的を探る。緻密な警察手続きの描写とともに、犯人側の動機や背景も丁寧に描かれ、社会派要素も織り込まれた骨太なミステリー。予測不能の展開と圧倒的なリーディング体験。

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キーメッセージ(ネタバレなし):

  • 緊迫感あふれる爆弾テロ捜査の描写
  • 犯人の動機に潜む社会問題への鋭い視点
  • 最後まで目が離せない展開

一言感想:自己啓発本ばかり読むようになって、めっきり小説から離れてしまった。そんな中、久々に読み応えのある本作を手にする。本屋大賞系は、やはり面白い。


『琥珀の夏』辻村深月

一言要約:過去と現在が交錯する、少年少女たちの夏の記憶と成長の物語

概要:
辻村深月が描く青春ミステリー。夏休みに起きた出来事が、登場人物たちのその後の人生に影響を与え続ける。過去の謎と現在の登場人物たちの心情が交互に語られ、徐々に真実が明らかになっていく構成。子ども時代の無邪気さと残酷さ、大人になって初めて理解できる感情、時間が経って変わるものと変わらないものを繊細に描いた作品。

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感想(8件)

キーメッセージ(ネタバレなし):

  • 記憶の中で琥珀のように固まった夏の日々
  • 子どもと大人の境界線で揺れる心情
  • 過去との向き合い方と成長の物語

一言感想:新興宗教的な話と幼い頃の記憶と。実際、子供の頃には怪しげな合宿とかあったな。メッコールっていう飲料知ってる? とか、いろいろ実体験も思い出したね。さすが辻村先生の小説って感じの質感でした。


と2025読書ログ、こんな感じです。年末に向けてまた数冊読むでしょうけどもね。どんな分野に興味があるのやら。どんな出会いがあるのやら。楽しみです。