【010】ビート 心を解き放て
- 2019.06.29
- 映画

【010】ビート 心を解き放て
ビート~心を解き放て~
Netflix映画。
決してNetflixのまわしものではないが、
Netflix映画の完成度、近年急速に高くなってきているように感じる。
そしてここでしか観れないという希少性が好循環になっており、
Netflix映画はもはや「ひとつの時代」を作る序章にさしかかっているように思う。
と、Netflixの株主でもないので、
今後の展望とかは置いておこう。
とにかくこの映画だ。
ヒップホップ映画でくくってしまうのはもったいないぐらいの、
普遍的なヒューマンドラマだ。
原題は「BEATS」で、
邦題はちょっと残念だが?
あらすじを乱暴に一行でいうとこうだ。
「不登校生徒が学校へ行くまでの話」
銃撃により姉を目の前で失ってPTSDを抱える十代の少年オーガスト。
彼が引きこもりながらもサンプラーMPCを駆使してビートメイキング。
かたや元音楽業界人で現学校の警備員であるロメロは、
妻である校長から現金をもらうために
不登校生徒を登校させるというミッションを請け負う。
オーガストと知り合いその才能にいち早く気づいたロメロは、
この稀代の才能を持つトラックメイカーを世に送り出し、
かつ自分も再び業界へ戻ろうと決意する。
ロメロは音楽業界へカムバックできるのか。
オーガストのトラックは世へ送り出されるのか、
いや、オーガストは引きこもりを解消できるのか。
という話だ。
普遍的なヒューマンドラマだ。
チャレンジする勇気。
なんのためにチャレンジするのか。
そのモチベーションが大事だな、と改めて思う。
かわいい女の子へ恋をしてその恋を成就させるのがモチベーションでもいい。
妻と復縁するのがモチベーションでもいい。
男としてのプライドを取り戻すのがモチベーションでもいい。
とにかく、そのモチベーションのために、
チャレンジすること。
その一歩を踏み出せれば、
きっと扉は開かれるよと。
そんなことを感じた。ほっこり作品であった。
2019.06.29
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