読書ログ2024
- 2024.12.31
- 未分類

配信三昧で便利な世の中になり久しい。
活字離れしている。
そんな中でも、今年読んだ本たちの中から記録しておくべきいくつかを記しておきたい。

カミーノ! 女ひとりスペイン巡礼、900キロ徒歩の旅 森知子
韓国のリアリティ番組でスペイン巡礼の旅人をもてなす「スペイン下宿」の番組を見ていたらスペイン巡礼ことカミーノに興味を持って読んでみた本作。これがまたライトな語り口で読みやすかった。いつかはカミーノ、巡礼してみるのも悪くない。そのためには健康な体を維持していく必要があるね。とさまざまな角度から考えさせられた作品でした。
「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門 冬木糸一
SF小説入門者向けのセレクトブックって位置づけ。いにしえの作品は、ほとんど現実化されていることも感慨深い。頭で考えることは、実現ができるという証拠か。読んでみたい本がたくさん出てくるし、自分がどのジャンルに興味があるかとかがよくわかる。あ、ちなみにSFは得意じゃないのに、本当に興味深く読めたのでおすすめですよ。
サメ映画大全 知的風ハット
小説ばかりを好んで読んでいた人間だが、最近はこの手の全集めいたキュレーションめいたセレクションのような本が好きになってきた。なぜなら一冊読んだだけで、すべてを見た気になってしまうからだ。結局この本を読んでから実際に見たサメ映画は二作品ほどで、他を見た気になってしまっているから恐ろしい。まあでも、知識としておさえておきたい一冊ではある。
ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち レジー
教養がもてはやされて久しい。
なんのための教養なのか。好きが興じて教養が役に立つのか。役に立つために好き(教養)を増やすのか。なかなか有意義な書であった。晋平太のラップまでもが教養の一部としてとりあげられているくだりには正直驚きが隠せなかった。
赤い砂 伊岡瞬
デビュー前の幻の小説とのことだ。
好きな作家なので伊岡瞬の作品はたいて読んできているが、これがデビュー前の作品だとは驚きだ。
なぜこの作品が2021年に刊行されたかは、その時代背景によるものが大きいだろう。
あらすじは伏せるにせよ、これはパンデミックとの関連が強く、現代(いま)を切り取った作品といわれればたしかにその通り。
といったタイムリーな部分も含めてとても読み応えのある作品だった。
2024年はほとんど活字読まなかった。読んでもハウトゥー系というか教養系ばっかりだった。健康本とか回復本とか、ああ、年齢的な興味の変遷が如実に反映されいるのだなと。
2025年も面白い本と出合えますように!