映画化して欲しい原作ストーリー

映画化して欲しい原作ストーリー

本屋で本以外を眺めるってのもなかなか難しいんだけど、
本屋で本を眺めていると「映画化決定」などと帯によく出ているじゃないですか。
映画の原作は読む派?読まない派?とはよくある質問だが、
今回は映画化したら面白いんじゃないのこの小説、ってのをプレゼンしてみたい。
この世にゃまだまだ面白い話が転がっているんですよ。
ぜひ映画化しちゃって欲しいですね。

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垣根涼介
アマゾンを舞台に「ワイルドソウル」なんかいいんじゃないかな。
言うのは簡単だけど予算がねって話だよね。それなら「午前三時のルースター」だね。
東南アジアを舞台にして人探しのミステリー。そこそこスケール感もあるし、面白そうだな。
ちなみに垣根作品は、「ヒートアイランド」が映画化されている。

午前三時のルースター (文春文庫)

佐藤正午「Y」なんかはぜひ映画で観てみたい。
ストーリーは映画向きだと思う。
タイムリープのSFモノだが佐藤正午が手掛けるとSFという枠に収まりきらないから面白い。
佐藤正午作品はこれまでいくつか映画化されている。
出世作「ジャンプ」は原田泰造が主演、
「永遠の1/2」や「リボルバー」「彼女について知ることのすべて」なども映画化されている。

原田マハの作品もぜひ映画化して欲しい。
絵画の魅力をミステリーサスペンスタッチに仕上げる「楽園のカンヴァス」なんか最高だと思う。
史実フィクションは許可の問題とかややこしそうだけど、絵としては絶対イケると思いますよね。
絵画がらみが難しいのであれば映画小説でもある「キネマの神様」なんかどうでしょうね。
映画好きの映画好きによる映画好きのための映画になりそうだね。
これまで「でーれーガールズ」「一分間だけ」「ランウェイ☆ビート」「カフーを待ちわびて」などが映画化されている模様。

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

青春ミステリーで面白い感じなのが馳星周「ゴールデン街コーリング」
これゴールデン街を再現して、面白い感じになりそう。
ストーリーもいいしほろ苦い青春要素も素敵だし。

ゴールデン街コーリング

エンタメ要素強めにいくなら薬丸岳「ハードラック」
闇のドツボにはまっていくテンポのよさと展開とは映画向きですね。
薬丸作品はどんどん映画化して欲しいな。つまり活字読まない層にももっと届いて欲しいって純粋に思う。
加害者とか被害者とかそういうところに焦点を合わせたものが多いのが特徴の作家ですよね。

ハードラック (講談社文庫)

復讐法という面白い設定をしているのが小林由香「ジャッジメント」
新人作家さんですけど、これは考えさせられる内容ですよ。
映画にしてみても面白いかなって思いますけどね。

ジャッジメント (双葉文庫)

映画化が難しいとされているのは高野和明「ジェノサイド」
壮大なスケールで大作になるのは間違いないけど、
映せるのかなぁ?映せないのかなぁ?っていうとある物体の表現でしらけそうな気もしますねぇ。

ジェノサイド

と、これまでに映画化無理だろうとされてきたものの中に、
伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」なんかがあるけど、
原作が秀逸な叙述ミステリーだったので映画無理だろうと思ってたけど、
映画は映画でよい出来でしたね。

そういう意味で、叙述ミステリーの傑作を映画化チャレンジして欲しい。
絶対無理だろって思われてるのは歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」だ。
無理だなぁ。無理でしょ。
それとか筒井康隆「ロートレック荘事件」。
あれなんか、やるとしたらどうやって映さないかっていうことになるんだろうけど、いつかチャレンジして欲しいなぁ。

あと貫井徳郎「慟哭」とかね。
こういう小説ならではのトリックって、映像にしてしまうと台無しになるんじゃないかと。
絶対無理なんじゃないかと思っちゃうわけです。でも乾くるみの「イニシエーションラブ」はやったからね。

でも一番みてみたいのが飴村行「粘膜人間」って作品かな。映画化無理でしょ、違う意味で。
残酷で。嗜虐性。もうホラーというよりグロの世界だと思うんだよね。
でもストーリーは普遍的なものだしね、あの世界をねぇ・・・。まあぜひ活字でどうぞ。笑

とまあ、映画化してもらえたら面白いんではないか作品、ざっとあげただけでもこんなにありました。
今度もうちょい、じっくり、まとめておきますね。