雨に濡れた、約束の土地で その1

雨に濡れた、約束の土地で その1

毎年代々木公園で開催されてきたHIPHOPのブロックパーティー。

B-BOY PARK。

今夏、遂にその長い歴史に幕が降りる。

年に一度のHIPHOPの祭典。
ブレイカー(ダンサー)とライター(グラフィティ)、
MCやDJといったHIPHOPのエレメント(4大要素)が詰まった、
とてつもないパーティーが、野外で、無料で、
誰でも参加できる形で開催されていた。

その噂をききつけて、
俺は札幌の地から東京へおりたった。

前年99年に初めてMCバトルが開催されたと記憶している。
当時つるんでいたカズマニアックというラッパーに、
その詳細を聞かされて俄然やる気になっていた。
そう。
2000年B-BOY PARK MCバトルへ、エントリーした。
当時は音源審査などもあった。
その審査をパスしたとあって、
「認められた」と勘違いするのもムリもない。

非公開の予選会場ハーレムのBX CAFEには、
世にはこんなにMCっているのかと思うほど集まっていた。
だが、音源審査をパスした意味はないぐらい、
レベルの差がありすぎて、それはそれで面白い予選大会だった。

予選を通過して、決勝トーナメントは渋谷ハーレムで開催された。

ネット上で交流はしていたKREVAやYOU THE ROCK氏をはじめ、
いろんな人と初ご対面をはたせた。
当時自分のホームページで展開していたコラムに関して、
雑誌で使わせてくれと打診されていたりしていたのだが、
ライムスター宇多丸さんにもその縁で声をかけていただいた。
(当時はMCバトル司会をされていた)
あー懐かしい。

そしてMCバトルは、今をときめく、いや、いまだときめく、漢と対戦。
結果、負けてしまうものの、
すべてはそこから始まったのだ、と思う。

その2へ続く

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