ブーツでドアをドカーっと蹴って
俺の青春のヘビーローテーションフレーズには間違いなく「ブーツでドアをドカーっと蹴って」というフレーズがランクインしているはずだ。心のベストテンとまではいかないが、一瞬でフラッシュバックするようなパワーワードだしヒップホップ的にいうならば強烈なパンチラインだと思う。もちろんスチャダラパーのフレーズなんだけど、これは「1.2.3を待たずに」始まる旅でお馴染みの小沢健二 featuring スチャダラパー 今夜はブギー・バックのリリックなのでありまする。
ティーンだった私はこの曲にハマるまではコンバースのオールスター一択の人生だったが、この曲の衝撃を境にしてホーキンスあたりのワークブーツデビューをはたす。そしてゴリゴリのアーミーハーフパンツに黒の編み上げブーツに、くたくたのバンドTシャツというのが自分のオーソッドクスファッションと化したのだ。
結局、ブーツ遍歴としてはそのあと茶のエンジニアブーツを履いたが、だいぶあいてチェケラー全盛期にティンバーランドのブーツを履くまでで合計3足しか履いてこなかった計算になる。つまりぐだぐだ書いて何が言いたいかといえば、スニーカー派だったのだ。そう。スニーカーのほうが好きだったん、わし。
ところがだ齢、不惑を過ぎてみて、急に「ブーツでドアをドカーっと蹴って」みたくなったのだ。というのは嘘だが、ブーツって眺めてるだけでセクシーじゃん? という変態的な価値観が芽生え始めてきたのだ。というのも嘘なのだが、経年劣化を楽しむつまりは一緒に育っていく感じがたまごっちみたいで面白いじゃん、という育成シュミレーションゲーム的な要素が・・・というのもちろん嘘。いっぱい集めて並べてみて、まるでポケモンGOみたいで素敵じゃん!というのも・・・。
結局、嘘というのがすべて嘘で、「ブーツでドアをドカーっと蹴って」みたくなったという以外の要素がすべてしっくりきていて、今まさに絶賛、ブーツ派に転向したわけであります。
これはほんの一部ではあるが、最近の眺めてうっとりブーツ集だ。
右から2番目は新入りなのだが、緑のマーチンは「ロキ」という愛称を勝手につけた。まだ履いてない。左のチペワ君も今季デビュー組なのだ。
と、まあ、一日一足しか履けないのに、ブーツなんかにハマり始めているのですよ。
でもね、結局なんでブーツなのか? という核心をつくとね、「スニーカーが似合わなくなった」という認めたくない事実によるものだとはなかなか言い出せません><; ま、スニーカーが似合わなくなってきたんですよ。老いたな。笑


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