ととのえました

ととのえました

かたちから入る人、に思われがちだが、
どちらかというと最近はとにかくやってみちゃう人、なのかも知れない。

昔は違った。
サーフィンを始めるとなったら、
一式揃えてからのぞんだものだし、
サイクリングを始めようとしたら、
一式揃えるのに躊躇して始められなかった。

しかし最近は変わった。
いざ、ジョギングを始めよう、となっても、
シューズやウェア一式はおろか給水アイテムをも揃えてのぞむ、
というようなことはしない。
まずはやってみてから考える。
やってみてから徐々に必要なものを揃える。

そして、やりながら、必要なものを買い揃えていく。
足りないものを残しておくと次回につなげられる。
余力を残しておくのだ。
次回までにはあれを用意しよう。
そんな些細なことが、大きなモチベーションになったりする。

先日、一坪スペースの隠れ家を掃除した。
二台のターンテーブルとミキサー、
パソコンにシンセサイザーにトラックメイキングに使う機材、
さらにはステレオセットは年代物の、
希少なAKAIのアンプとスピーカー。
マイクスタンドにエレキギター、アコースティックギター、
足元にはよくかけていた厳選お気に入りレコード箱がいくつか。
所狭しとよくもまあ詰め込んだものだ。
東京の住宅事情を端的にあらわしたような一坪スペースだ。

しっかりしたデスクがあるにも関わらず、
リクライニング付きチェアに座らなくなって久しい。

不要なものを片付けた。

いつもここから、何かを始めてきた。
その神聖なるデスクまわりを片付けることによって、
何かがまた始まればいいと思ってのことだ。

近藤麻理恵の「人生がときめく片づけの魔法」じゃないけど、
片付けられたデスクまわりは、いつ座っても落ち着く。
大好きなものだけに囲まれていればもっと気分がいいだろう。

つまり、何をするかの目的よりも、
あえて、かたちを大事にしてみた。
そうもいえるし、
ここで何かをしたいけど、
何をしたいのかわからないけど、
とにかく何でもできるようにと
片付けだけはやってみた、ともいえる。

おかげで、
きれいなワークスペース、ととのいました。

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