ここではないどこかへ
- 2016.04.28
- 雑記
- 「よそもの」が流れ着く街

先日、地元町田の町田市民文学館で催されている
「この街の現在-ゼロ年代の町田若手作家たち-」展
へ足を運んだ。
町田市民文学館は今年で開館10周年を迎えるそうで、その開館10周年記念の第1弾として「この街の現在-ゼロ年代の町田若手作家たち-」と題し、町田に住んだり、学生時代を過ごした若手作家たちをご紹介するとともに、彼らの作品を通して明らかとなる「町田の文学」の現在とその魅力について検証する展覧会なのだそうだ。
西村賢太、阿部和重、三浦しをん、畑野智美、道尾秀介。
意識したことはなかったが、これまでに読んだことのある作家の作品が多く展示されていた。
三浦しをん氏以外は、町田が舞台であることを明確にしている作品はなかったような気がするが。
町田は、「よそもの」が流れ着く街だ。というようなことを以前誰かと話したことがある。「よそもの」が通過していく街。「よそもの」が気に入って定住する街。もちろん長くから住んでいる方もいるのだろうから、勝手に人の街をよそものが流れ着く街と評するのは喧嘩を売っているようで気まずいことも承知だ。しかし、学生が多い街としても有名なので、あながち「よそもの」たちの集合体であることは間違いではない気もしている。
いろんな街を見てきたつもりだ。
1か月以上住んできた場所をあげれば、仙台、札幌、八千代、江東区、池袋、五反田、横浜元町、そして町田。
そんな「よそもの」である私は、町田に定住している。
住めば都、という言葉があるが、この街が好きだ。
そのことを、改めて、再確認できた。
それと同時に、ここではないどこか、つまりまだ知らない未知なる街への憧れも沸いている。まだ知らない土地へ。それは住むということではなく、旅という形で、訪れてみたいという欲求が強くなった。新たな街を知り、さらに町田を好きになっていく、そんな気がしている。
そうだ。GWはどこかへ行こう。
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