生んだ誤解

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スペシャルサンクスというのがある。
CDや出版物に、感謝の気持ちを記すものだ。
special thanks to ほにゃらら といった具合に、感謝している人物を羅列していく。

黎明期のHIPHOPの音源はブックレットに1ページぐらいをさいて細かく小さな字でスペシャルサンクスが綴られていたものだ。それを見るのが楽しみだったりもしたし、自分もリリースしたあかつきには同じようなことをしようと思ったりもしたものだ。初めて、サンクス欄に自分の名前が載ったを確認できたのは、DJ TONKさんのソロアルバムのブックレットだ。あの時の感激と感動は忘れられない。

さて、
そんな私だが、スペシャルサンクスには自分なりのルールがある。感謝している人物に序列をつけるなんておこがましいのだが、必然的に並びというのは観ている側も気になさる箇所だろうとは思う。エアで、何度もその序列争いをして、○○さんには世話んなってるしぃ、いや○○君のおかげで今の自分がるいるな、とか夢想してスペシャルサンクスの順番に悩んだものだ。

ただ、
自分の中のルールでは、最後のクレジットに最大級の感謝を持ってくるという隠されたルールがあって、大昔にブログでスペシャルサンクスを並べたときもそのような意味を込めて羅列したことがあった。最後は大物ゲスト、という銀幕のクレジットのような意味合いを込めていたのだが、これがひどく誤解を生んだことがある。

「ええ、HIBIKIさんの気持ちはわかりました」
と、最後にクレジット掲載した人物に言われたことがあるのだ。裏方としてとてもよくやってくれた仲間で、それまでも二人三脚でやってきたのに、「へぇ最後にボクの名前を載せるんですね、わかりました」とでも言わんばかりの一言。これに関しては、自分も説明すればよかったのだろうが、説明するのも野暮ってもんだろうというコミュニケイション不足でひどく関係がねじれたことがあった。

誤解を生んだら、その誤解はすぐといたほうがいいよね。
なんか、ふと思い出した、思い出話でした。

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