あれから5年の歳月が流れ

あれから5年の歳月が流れ

あれから5年の歳月が流れた。
「もう」なのか「まだ」なのか、
感じ方は人それぞれだろう。

あの日を境に、
僕たちは考える必要に迫られた。
そして
大切なことが何かを改めて知る機会を得た。
決して忘れない。忘れてはいけない。

あの震災、震災の影響で命を落とした方々のご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

自分のエピソード、いや願いを綴っておこう。

実家が仙台にある。
実家には当時両親と妹と祖母が暮らしていた。
地震の直後にメールをもらっていたので、
地震そのもので甚大な被害があったとは考えにくく、
また地理的にも津波の被害があるとは考えられなかった。
それでも、「無事」という確約がないまま、
通信インフラの断絶により音信不通な日々が続いた。
震災から4日・5日たった日にようやく電話がつながった。
ほっとした。とにかくほっとした。
そして、震災直後から数日は、
俺がしっかりしなければ!
と常に気を張っていたような気がするが、
祖母の声を聞いたとき自分の中の人間らしさが弾けた。
祖母はだいぶ前から言葉を喋れなかったが、
一生懸命発声していた。
「あーあーあー」と。
大変だったよー、と
祖母の昔のままの声に自動的に変換できた。
涙が溢れた。

大切な人を、もっともっと大事にしよう。
そう思える日、そう思い直す、そんな日になりますように。

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