そして今夜もロマンを抱く

そして今夜もロマンを抱く

これだ!という映画と出会うのはなかなか難儀だ。
面白い映画は数あれど、これだ!といえる映画とはそうそう出会わない。

しかし、きた。
ミッドナイトインパリ(2011-2012)ウディ・アレン監督作

ベッタベタのラブコメディともいえるが、
ぶりぶりのファンタジー映画だ。
こういうのが好きだったんだ自分、と再確認。
もともとラブコメ好きではあったけど、
現実離れしたちょっとしたSF要素が入ると大好物になるようだ。

パリには思い入れは特にない。
憧れてもいないし、行きたい優先順位ならかなり下にあるし、、、。
冒頭からパリを存分に映しまくる。
パリを舞台に撮り上げた幻想的なラブコメディー。
1920年代のパリを敬愛する主人公がタイムスリップし、
自分が心酔してやまないアーティストたちと巡り合う奇跡の日々をつづる。
そんな物語だ。

主人公は、オーディエンスからは好かれないだろうなーという、
夢見がちな男なので、女性が見たらイラつくこともあるかも知れない。
むしろ夢見がちな男からしてみれば、没入しやすいともいえる。
もう、感想といえば、ロマンしかない。
偉人たちとの夢のような日々も素晴らしいが、
懐古主義と決別して一歩踏み出す物語の核心が絶妙だし、
現実のエンディングがもうロマンチックが止まらないわけですよ。

まあ、とにかく、
ロマンチックでよかったよ。

男どもよ、いつなんどきでも、
ロマンを抱いて眠れ。いだく、ではない。だく、のだ。

さらばじゃ。

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